甲子園の舞台で圧巻の無失点ピッチングを続ける三重高校のサウスポー・上田晴優(うえだ せいゆう)投手。
安定した制球力とテンポの良い投球でゴロアウトを量産する姿は、「ゴロ魔神」の異名そのもの。
鮮烈な甲子園デビューを果たした上田晴優投手。
素顔やこれまでの歩みが気になった方も多いはずです。
快投の背景には、怪我の苦難を乗り越えた精神力と、家族の温かい支えがありました。
本記事では、上田晴優投手のプロフィールから小中学・高校までの経歴、最高球速や球種、尊敬する兄をはじめとする家族とのエピソードまで幅広く紹介します。
背番号18の左腕が好投 三重の上田晴優投手「次は完封したい」 https://t.co/YguFaB62PP
— バーチャル高校野球 (@asahi_koshien) March 23, 2026
上田晴優のプロフィール
上田晴優(うえだ せいゆう)投手は、三重高校に所属する注目のサウスポーです。
2008年7月26日生まれ、身長178cm、体重75kgという恵まれた体格の持ち主。
投打は左投左打で、三重県四日市市の出身です。
将来の夢はズバリ「プロ野球選手」。
好きなプロ野球選手には、かつて中日ドラゴンズで活躍した浅尾拓也投手の名前を挙げています。
投球スタイルの魅力は、リズムよく投げ込みながら試合を作っていく巧みさ。
丁寧なコントロールと打たせて取る安定感で、チームの勝利を支えています。
上田晴優の小中学から高校までの経歴
ここでは、上田晴優投手が地元・三重県で野球を始めてから、三重高校で甲子園の舞台に立つまでの歩みを紹介します。
小・中学時代の躍進と実績
上田晴優投手は小学生時代、「三重クラブ野球少年団」で野球を始めました。
当時から頭角を現し、地域選抜チームの「三泗ドリーム」にも選出されています。
四日市市立大池中学校時代は、強豪「三重北ボーイズ」に所属。
投手だけでなく、クリーンアップ(3番・4番)も任される投打の軸として活躍しました。
ボーイズ春季全国大会三重県支部予選などで結果を残し、県選抜「村瀬杯三重県選抜」のメンバーにも選出。
小・中学時代から、野球センスの高さは際立っていました。
三重高校での甲子園での活躍
三重高校に進学した上田晴優投手は、2年秋からチームの主力投手として台頭します。
秋季東海地区大会2回戦の常葉大菊川戦で先発を務めるなど、高い制球力を武器にテンポよく試合を作るスタイルを確立していきました。
その名を全国に轟かせたのが、3年春の第98回選抜高等学校野球大会(センバツ)です。
背番号18ながら初戦の佐野日大(栃木)戦に先発した上田晴優投手は、見事なピッチングを披露しました。
丁寧なコントロールとキレのある直球・変化球で打者の芯を外し、次々とゴロアウトを重ねていきます。
8回2死一、二塁のピンチも、鮮やかな空振り三振で脱出。
スタンドに向けて雄たけびを上げる一幕もありました。
9回2死まで投げ抜き、99球、被安打わずか3、無失点。
完封勝利まであと一歩に迫る、2対0の勝利に大きく貢献する内容でした。
試合後には「調子に乗っちゃうので(完封手前での交代は)ありがたい」と謙虚でユーモアあふれるコメントを残し、多くのファンの心を掴みました。
続く3年夏の第108回全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)でも、背番号10を背負って無失点投球を重ねます。
初戦(2回戦)の松商学園(長野)戦では先発し、3イニングを無失点に抑える好投を披露。
さらに3回戦の強豪・履正社(大阪)戦でも先発マウンドに上がり、無四球・5イニング被安打4の無失点で相手強力打線を封じ込めました。
野手陣との信頼関係を背に、打たせて取る投球を徹底し、チームを5対2の勝利へ導きました。
三重高校にとっては12年ぶりとなる夏の甲子園ベスト8進出という快挙です。
甲子園で積み重ねた無失点イニングと勝負強さは、全国の高校野球ファンに強い衝撃を与えました。
【速報】三重、履正社を破り12年ぶり8強! 背番号10・上田晴優が5回無失点、打線は序盤に5得点 三重県勢は夏通算40勝目【夏の甲子園】 https://t.co/RXvv2clVBL 大阪の高校に勝ったのは大きいと思います。三重高校がんばれ
— Y.U (@yume874) August 15, 2026
上田晴優の最高球速と変化球の特徴
三重高校の左腕・上田晴優投手の持ち味は、相手打者を翻弄する投球の完成度の高さです。
ストレートの最高球速は139km/h。
決して大柄なパワーピッチャータイプではないものの、キレと伸びのある球質で、打者の体感速度は数字以上と言えそうです。
球種はスライダーやチェンジアップなどを操り、コントロールの精度で打者の膝元を突く投球が持ち味。
打者に力強いスイングをさせず、芯を外すピッチングが光ります。
象徴的な異名は「ゴロ魔神」。
無駄な四球を出さず、初球からストライクゾーンで勝負することで、打たせて取るゴロアウトを積み重ねていきます。
このスタイルを支えるのが、捕手・大西新史選手をはじめとする野手陣との信頼関係です。
「バックを信頼してテンポよく投げる」という意識が徹底され、野手もリズムよく守れる好循環が生まれています。
球速だけでは測れない投球の巧みさと度胸こそが、上田晴優投手が無失点街道を走り続ける理由と言えそうです。
上田晴優を支える家族と兄の存在
甲子園で快投を続ける上田晴優投手ですが、その裏には家族の支えがありました。
中でも大きな存在が、2学年上の兄・上田優心(ゆうしん)選手です。
優心選手は三重高校出身の右投左打の外野手。
現在は愛知学院大学で野球を継続中。
大学2年生ながらクリーンアップを任されるなど、第一線で活躍しています。
上田晴優投手は尊敬する人物に「兄」と答えるほど、優心選手を慕い、幼い頃から背中を追いかけてきました。
また、甲子園のマウンドでピンチを迎えた際、上田晴優投手の心の支えとなったのが家族の言葉でした。
試合中にピンチを背負った場面で一塁アルプス席を見つめた上田晴優投手。
その時、脳裏に浮かんだのは「全員、自分の味方だからね」という父と兄からの温かい言葉でした。
この言葉を思い出して冷静さを取り戻した上田晴優投手は、甲子園の雰囲気を味方に付け、圧巻のピッチングでピンチを切り抜けることができたのです。
LINEなどを通じて家族や兄から送られる大量のエールは、マウンドで孤独と戦う上田晴優投手にとって最大の原動力となっています。
上田晴優が怪我を克服したエピソード
上田晴優投手の高校野球生活は、順風満帆な道のりばかりではありませんでした。
新チームが始動した2年秋、大きな苦難が彼を襲います。
甲子園出場を決定づける重要な秋季東海大会の準決勝直前のことです。
ブルペンでの投球練習中、足元の整備に気を取られた一瞬の隙に、捕手からの返球が左目を直撃。
「眼窩底骨折」という想定もしなかった大怪我に見舞われてしまいました。
一時的に視力が低下して距離感が狂い、大好きな野球から1ヶ月以上も離れることを余儀なくされます。
病院で家族に電話をかけながら涙を流すほど、当時は「めちゃくちゃ不安だった」と強い恐怖と葛藤に包まれました。
しかし、失意の底にあった上田晴優投手を救ったのが、家族からの「この経験は必ず生きるよ」という温かい励ましの言葉でした。
焦る気持ちを抑えながら地道なリハビリと練習を重ね、この大きな逆境を乗り越えたことで、彼のメンタルと覚悟はより一層強く逞しいものへと変化を遂げます。
復帰して迎えた3年春のセンバツでは、背番号「18」を胸にマウンドへ復帰 。
「120点」と自負する無四球・打たせて取る快投を披露し、圧巻の復帰劇を果たしました 。
苦しい時期を乗り越えて手に入れた精神的な強さこそが、甲子園の舞台で躍動する上田晴優投手の原動力となっています 。
上田晴優のドラフト指名可能性とプロ評価
甲子園で無失点投球を披露した上田晴優投手ですが、プロ野球スカウトからの評価や将来のドラフト指名可能性はどうでしょうか。
スカウト陣が高く評価するのは、139km/hの直球に頼り切らず、制球力で試合を組み立てる安定感です。
打者の膝元へ投げ分け凡打を築くゲームメイク能力に加え、貴重な左腕という点も評価材料になっています。
気になる進路ですが、将来の夢に「プロ野球選手」を掲げる一方、大学進学という選択肢も十分に考えられます。
尊敬する兄・優心選手が愛知学院大学で主力に成長している姿も、進路選択に影響を与えそうです。
大学でさらに体を鍛え、球速アップや変化球の精度を磨けば、大学経由でのドラフト上位指名も見えてくるでしょう。
高い野球センスと精神力を兼ね備えた上田晴優投手が、将来どんなサウスポーへ成長していくのか、目が離せません。
三重高校・上田晴優のまとめ
今回は三重高校の注目左腕・上田晴優投手を紹介しました。
139km/hの直球と精密な変化球を武器に、「ゴロ魔神」として甲子園で無失点投球を続けた上田晴優投手。
小中学時代からの実績に加え、怪我を乗り越えたメンタルの強さと、兄をはじめとする家族の支えが、その活躍を後押ししてきました。
将来の夢である「プロ野球選手」への挑戦は、これから本格化していきます。
ドラフトでの指名に向け、上田晴優投手の今後の成長が楽しみです。


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